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構造の基準を測るための構造計算とは?3つのポイントに分けてご紹介します

住宅を建てる際に「構造基準」という言葉を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
地震などの自然災害に耐えられる構造を持ち合わせているかという指標が構造基準になります。
特に、日本は自然災害が多いので、家づくりはできる限り安全で安心な住宅を建てたいところですよね。
そこで今回は、構造基準を満たしているかどうかを測るための構造計算について、3つのポイントに分けてご紹介していきます。

□構造計算について|3つのポイント

構造計算について知っておきた3つのポイントは以下の通りです。

*構造計算とは

そもそも構造計算とはどういったものなのでしょうか?
構造計算とは、対象となる構造物が、自らの重量によって、もしくは地震や台風などの自然災害によってどのような変形や応力が発生するのかを計算することを指しています。
つまり、対象となる構造物が自らの重量だけでなく、外的な力にどの程度耐えられる構造を保持しているかを総合的に求めるのが構造計算です。
地震の場合、縦揺れや横揺れに対してどの程度耐えることができるのか、台風の場合、どの方向からのどの程度の風に耐えることができるのか、降雪の場合、どのくらいの重みに耐えることができのかを測定していきます。
構造計算で大切になるのは「住宅に力がどのように加り、どのようにその力が分散されているか」という観点です。

*構造計算は必要なのか

建築基準法が定めるところでは、2階建て以下の木造での住宅の場合、構造計算が義務化されておらず、必ず行わなければならないという訳ではないのです。
日本では、2階建て以下の木造住宅が8割を占めているため、日本の住宅ほとんどに構造計算が行われていないのが現状です。

*構造計算を行うには

構造計算では、専門的な知識が必要になるため、専門家である建築構造士に依頼することが多くなっています。
建築構造士という資格は、一級建築士の資格を保持しており、建築構造設計の実務を4年以上行なって初めて受験することができる資格です。
そのため、この資格を保有している人には、専門家として安心して依頼することができます。

□まとめ

今回は、構造基準を満たしているかどうかを測るための構造計算について、3つのポイントに分けてご紹介しました。
2階建て以下の木造住宅では構造計算が義務化されていませんが、安心・安全な家づくりのために、構造計算を検討してみてはいかがでしょうか?
その際は、ぜひ今回の記事の内容を参考にしてみてください。