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2018.09.21

建物の構造を決める基準、それを算出する構造計算とは?

 

家づくりをする中で、安全性というのはかなり重要な要素ではないでしょうか。
特に日本は自然災害が多い国なので、予測できない地震や毎年やってくる台風に対しても家の中では安全を確保したいですよね。

そこで知っておくべき住宅用語として「構造計算」というものがあるのをご存知ですか?
今回はその「構造計算」についてお話しします。

□構造計算とは?

構造計算とは、構造物に関して、自重・地震・積雪・強風などの加重によって発生する応力や変形を計算することをいいます。
つまり、構造物そのものの重みだけでなく外的な力に対しても耐えうる強度をその構造物は持っているか、ということを総合的に計算するのが構造計算です。

地震の場合は横揺れ・縦揺れ、台風の場合は吹き付ける風の角度。
屋根の積雪の場合は地面方向への重み、といったさまざまな外的な力を分散させるような建物を作るために、「重さがどのような力として加わり、その力に耐えられる構造物であるか」を確認する必要があるのです。

□構造計算はあまりされていない?

実は、日本にある家の約80%にあたる木造二階建て以下の建物はほぼ構造計算がされていないというのが現状です。
なぜこれほど多くの建物が構造計算されていないのでしょうか。
ここではその理由について説明します。

*高コストだから

構造計算は20〜30万円の費用がかかるため、建築費が高くなってしまうという問題点があります。

*法律で義務化されていないから

建築基準法は、500㎡以下、二階建て以下の木造住宅に対しては構造計算を義務化していません。
そのため、建築基準法を満たしているから問題ないと多くの人が考えてしまうのです。
しかし実際には、この建築基準法は建物の安全を確保するための「最低限の基準」に過ぎないので過信するのは危険なのです。

□構造計算をするには?

構造計算の専門家である「建築構造士」に外部委託するのが良いでしょう。
建築構造士とは、一級建築士であり建築構造設計の実務経験が4年以上で初めて受験できる資格なので、安心して任せられるでしょう。
万が一に備えて安全を重要視される方にとっては心強い存在ではないでしょうか。

以上、構造計算について、日本における現状や構造計算をしたい方へのオススメの方法などをお話ししました。
法律で義務化されていないとはいえ、家の安全性への不安点を解消したいという方は今回の内容を参考にしながら一度検討してみてください。

弊社はこうした内容についてもお問い合わせを承っておりますので、お気軽にご相談ください。