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2018.09.29

家づくりにおいて必要な外皮計算とは?その計算方法とは?

 

みなさんは「外皮計算」という言葉についてご存知ですか?
これは住宅関連の用語であるため、聞き慣れない単語だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
また、「聞いたことはあるが具体的に何を指す言葉なのか分からない・・・」という方や、「言葉の概念は分かるけど、その算出方法は知らない」という方もいらっしゃるでしょう。

実は、この外皮計算は家づくりをする時に必要な過程なのです。
そこで今回は外皮計算とは何かについて、またその計算方法についてお話しします。

□外皮計算とは?

外皮計算を簡潔に説明すると、外皮性能を算出する計算のことです。
また、ここで用いられている外皮という用語は、屋根または天井、外壁、床などと開口部など室内と屋外で熱的に境界となる部位を指します。

次に、外皮計算がなぜ家づくりにおいて必要不可欠な過程であるのかについて説明します。

建物全体で、効率的にエネルギーを使うことを定めた法律として改正省エネルギー基準というものがあります。
その省エネルギー基準の構成として、外皮の基準(外皮性能)と一次エネルギー消費量の基準という二本の柱があります。

分かりやすく言い換えると、(断熱性、遮熱性)+(設備の効率性)が省エネルギー基準であるということです。
また、外皮計算の過程で得られるさまざまな値が一次エネルギー消費量を計算する場合に必要であることから、外皮性能を先に計算しないと、一次エネルギー消費量算定プログラムが使えません。

□実際の計算方法は?

外皮性能を算出するには2つの方法があり、外皮平均熱貫流率(以下、UA値)か冷房期の平均日射熱取得率(以下、nA値)のどちらかを求めることで算出できます。
これら2つの値の具体的な計算方法を以下に紹介します。

*UA値=単位温度差当たりの総熱損失量÷外皮表面積
(分子):建物全体の熱損失の合計のこと
(分母):外皮の建物全体の合計面積のこと

*nA値=単位日射強度あたりの総日射取得量÷外皮表面積×100
(分子):建物全体の日射熱取得量のこと

ここまで、外皮計算とは何か、またその計算方法についてお話ししました。
外皮計算が、建物の省エネルギーを考える際に必要不可欠な過程であるとお分かりいただけたのではないでしょうか。
外皮計算を行う際には、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

また、家づくりに関して分からないことや気になることがございましたら、ぜひ弊社のホームページよりお気軽にご相談ください。