改正省エネルギー基準が義務化するって知ってた?その概要と外皮性能計算について知っておこう!
皆さんは「改正省エネルギー基準」という法律についてご存知でしょうか?
名前は聞いたことがあるという人でも、この法律が2020年に改正されることなど知っている方は少ないように感じます。
しかしこの改正省エネルギー基準は住宅のエネルギーについて考える際に非常に重要なものです。
そこで今回はこの改正省エネルギー基準についてご説明します。
□改正省エネルギー基準とは?
これは家の外側(壁など)の断熱性能を高めて、省エネ・創エネの住宅設備機器を用い、建物全体でエネルギーを効率的に使用できる住宅を建てなければならないことを定めた法律です。
要は省エネを推進する法律ということですね。
□改正省エネルギー基準の改正
冒頭で説明したように、改正省エネルギー基準は2020年に改正され、省エネ基準への適合が義務化されます。
改正省エネルギー基準は2013年に新たな省エネ基準として導入され、2014年に非住宅に対し完全施行され、2015年から住宅に対しても完全施行されています。
ただしこの時点では義務的強制力のないものでした。
しかし、2020年からは新築住宅の建築に際してこの改正省エネルギー基準の適合が義務化されます。
つまりこれから住宅を建てようとしている方にとっては避けては通れない問題なのです。
ではこの住宅の省エネ性能の評価はどのようにされるのかというと、
「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」の2種類評価基準を用います
*外皮性能
外皮とは、建物の外部と室内の熱的境界線の事を指し、具体的には断熱材やサッシが入っている屋根や壁、天井が外皮になります。
この外皮の断熱性能のことを外皮性能と表します。
そしてこの外皮性能を求めるために「外皮計算」を行います。
外皮計算は、住宅から熱が外にどの程度逃げていくかを測る「外皮平均熱貫流率」と、外皮から熱がどの程度室内に入って来るかを測る「冷房機日射熱取得率」の二つを基準で表されます。
この数字を目安にすれば作り手がどの程度の断熱性能を目標としているかが一目でわかります。
*一次エネルギー消費量
これは空調や冷暖房設備や、給湯設備などの機器類が消費するエネルギーを合算して算出されるものです。
こうして求められた一次エネルギー消費量が基準を下回っていれば「2020年省エネ基準」を満たしていることになります。
□まとめ
いかがでしたか?
今回は改正省エネルギー基準についてご説明しました。
省エネ基準義務化まであと少しです、今回お話したことを頭に入れつつ準備をしておきましょう!